“OND PARKとあかり”の関係...「武雄のあかりめぐり」への想い。
- 佐藤明日美

- 7月20日
- 読了時間: 4分
更新日:7月22日
こんにちは!佐藤です。
今年11年目を迎える「武雄のあかりめぐり」。今回なんと、OND PARKが初参加させていただくことになりました🙌 そして実は、“OND PARKとあかり”には深〜い関係がありましたので、ちょっとご紹介させていただきます。

武雄の自然の中にあるO N D P A R K
約5000匹の蛍が⽣息する武雄温泉保養村エリアに位置するOND PARK。古くから⼈々の⼿によって⾃然が守られてきたこの場所では、蛍やクワガタ、トンボなどの昆⾍や、森にすむ⽣き物、空いっ ぱいの星、四季折々の植物がさまざま表情を⾒せてくれます。この豊かな⾃然や⽣き物を守る為、私たちは様々な取り組みを続けています。その⼀つが〝あかり〟です。

佐賀県立 宇宙科学館・O N D P A R K「2 0 2 3 . 5 あかりと星の共生 ミーティング」
ホタルが多く⽣息するサウナとキャンプエリア開発前の2023年5⽉10⽇、今後〝⾃然との共⽣〟を掲げる上で、佐賀県⽴宇宙科学館 「ゆめぎんが」の鈴⽊館⻑をはじめとする星や植物、昆⾍のスペ シャリストである学芸員スタッフの⽅々に、保養村での〝あかり〟との付き合い⽅について、お話をする場をつくっていただきました。
私たちが知った、あかりと生態系の関係
街の明かりの影響で星空が見えなくなることを「光害(ひかりがい)」と言うそうです。
星空だけに限らず、私たち人間をはじめとするさまざまな生物に影響を及ぼしています。地球上に生息する多くの生物が、光に引き寄せられたり、または光を避けたりと、光に対して何らかの反応を示します。地球上の生物は、太陽と月による24時間の明るさのリズムの中で進化を遂げ、それぞれの生物に適した身体の仕組みや行動パターンを作り上げてきました。そこに人間によって夜間に人工の光がもたらされたことで、何億年と続いてきたそうしたリズムが急激に崩されてしまったそうです。特に夜行性生物にとっては、明るい時間が増えることで活動できる時間が減り、餌探しに移動できる範囲が限られてしまいます。それらの生物にとって、夜が明るくなることは生死にかかわる問題となる可能性があるというのです。また、照明の光に虫が集まってくることは、生物の分布が変化することを意味し、その虫と捕食-被食関係にある生物、あるいは花粉媒介者として依存している植物などにも影響が及び、地域の生態系バランスが崩される恐れもあるとか。その深刻な影響としてよく知られている生物が、ウミガメや渡り鳥、ホタルだそうです。

〝暗い〟の意味をきちんと伝える
「OND CAMP」と「OND SAUNA」が最低限のあかりで営業することは、お客様が利用する上できっと不自由な思いをさせてしまうだろう...ということで、私たちは〝暗い〟の意味をお客様へきちんとお伝えることにしました。また、ホタルが飛び交う時期には、夜間帯にエリア内を利用するキャンプのお客様へ専用ランタンシェード& 陣幕 をつくり、貸し出すことに。添付の資料は、OND PARKのコンセプトシートとOND CAMPで実際にお客様へチェックイン時にお渡しするファイルに記載させていただいている内容です。

それでも暗かったサウナエリアへ向かう道
2024年9月6日、サウナとキャンプエリアがOPENしました。夜も「OND SAUNA」にはたくさんのお客様が来られます。ホタルが多く生息する小川にかかる橋を渡らなければ、サウナエリアに入ることができないのですが、夜は真っ暗。スタッフさえも「危ない」と感じてしまうほどでした。
ホタルと人 に優しいあかりを
ホタルを守る為に人が毎日危険に晒されては意味がない。お互いが負担なく夜の道を行き来するためにふさわしいあかりを...と、思いついたのが光を拡散させることなく足元を照らしてくれる日本の伝統的なあかりでもある〝竹灯篭〟でした。せっかく設置するなら、伐採が必要な竹林の竹を使用し、自分たちの手で作ってしまおう!ということで、武雄市が所有する竹林の竹をいただくことに。武雄市役所商工課の方にも協力いただき、切り出しから油抜き・加工・細工までの全てをOND SAUNAとOND CAMPのスタッフで制作しました。

武雄のあかりめぐりに参加することで
武雄を代表する行事「武雄あかりめぐり」。地元の方や武雄を訪れる方々へ、OND PARKのあかりについて知っていただくことで、武雄温泉保養村エリアが豊かな自然と生き物が多く残る場所だということを知るきっかけの一つになったらいいな...と、思っております。そしてこれからも、この武雄の恵を大切にしていこう!という流れが、一人でも多くの方の気持ちの中に芽生えていくことを願い、「武雄のあかりめぐり」に参加させていただきます。
最後に、「武雄のあかりめぐり」実行委員長.東洋館の江口さんをはじめ、観光協会方々、そして今回OND PARKを仲間に入れてくださった、あかりめぐりメンバーの皆様に心より感謝申し上げます。
この武雄を代表する行事を通して、武雄の魅力がたくさんの人に届きますように...。




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